話せない人

場面緘黙症と情緒不安定な日々

就職してしまうことへの罪悪感

場面緘黙を隠して就職してしまうことに、後ろめたさや罪悪感のようなものを感じていたけど、2ヶ月働いてみて、自分の影響力の小ささに気づいてからは、そういう気持ちが徐々に薄れていった。
何処にいても「自分はここにいてはいけないんじゃないだろうか?」と思いながら生きてきたけど、今の会社は中小企業とはいえ、従業員数100人を超えているし、まさか自分ひとりの力で会社を変えることなんて出来はしない。

僕みたいな変な奴がいても、直接不利益を被る人はそんなにはいない。社長以外は、みんな雇われているわけだし、他人のことなんてどうでもいいのだろう。僕に対して強い敵意を持って排除しようとする人なんて、いなかったんだ。もし、自分が解雇されたとしても、それは生産過程で出た不良品をそっと避けておくようなものなのだ。仕事として、会社にとって損になるものを見つけて、取り除こうとすることはあっても、それは敵意ではなく、作業なのだ。

僕が働き始めた短い間に、もう5人も辞めている。組織は構成員をグルグル変えていって、その結び付きは意外と弱く、出たり入ったりは特別なことではない。そんなふうに考えると、自分がいることの罪悪感から開放される。

結局、一番大事なのは家族や親類で、それ以外は、みんな割りとドライに生きている。