話せない人

場面緘黙症と情緒不安定な日々

歩きながらの妄想

自転車を盗まれたので、駅前の交番まで盗難届けを出してきた。
近場の移動は、ほぼ自転車。自分にとっては足を盗まれたようなもの。なんてことしてくれたんだ馬鹿野郎。

婦警のお姉さんに盗難場所や自転車の特徴を聞かれて、あれ、どうだったっけ?と思い出せない。タイヤのインチサイズ、ギアの変速数、最後に乗ったのはいつだった?

仕事をしていてもそうだけど、自分は「覚えよう」と意識しないと本当に覚えられない。毎日見てるはずのものでも説明ができない。記憶力が人より低いのかもしれない。これは緘黙関係ないのかな。

歩いていると、幼稚園にいた頃を思い出す。
他の子と遊んだ記憶がほとんどない。自由時間はほとんど、歩きながらの妄想に費やされていた。そのとき見ていたアニメのキャラクターがごちゃまぜになった妄想。旅をしたり戦ったり、武器や技の設定も事細かにあり、主人公は7段階変身する。

このときのクセが染み付いてしまって、自分は何か楽しいことを考えつくと、無性に歩きたくなる。

そうして、一人で楽しんでいる妄想の世界。話のできない動物も、楽しい妄想をしているのだろうか。でも、人間に生まれたからには、その妄想を人に話してみたい。